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アイディアのレシピ -紙のノート-


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メモをパソコンやスマホで取る人が増えていて、私ももちろん、それらをそれなりに活用はしているのだけれど、どんな時も必ずノートも一緒に携帯するようにしていて、出来るだけ、メモは紙にする、と決めています。

もし、これから、発想力を高めたいと思っている方がいらしたら、是非騙されたと思って、一カ月だけでも、ペンとノートを持ち歩くようにしてください。そして、一日に数回、必ず何か、その日の気づきを書くようにしてみてください。たったそれだけのことで、自分の中に、アイディアの泉がどーんと湧いてくると思います。

パソコンではなく、必ず、ペンとノートなところがミソです。パソコンは情報の整理には便利なのだけど、アイディアは、偶然のひらめき。整理されすぎた情報では、思いがけない情報の融合が起こりづらいように思います。

それに、手を動かし、紙に刻むように書くことで、メモしたことが、体にしみつくような感じがするはず。これは、紙に書くことのほうに慣れ親しんできた人間特有かもしれないけれど、自分の手で書いてみて初めて、脳みその「ひらめき」部分が動き始める感じがするんですよね。

私の場合は、その瞬間は余計に思う情報こそ、後から何かと結びついて仕事に生かせるアイディアになると信じているので、セミナーや本を読むときは、少し、余分な情報を加えつつノートを取ります。

そもそも人間って一つのことだけになかなか集中出来ないので、セミナーの最中や、本を読んでいる最中に、ふとどうでもよいことが思い浮かんだり、本論とは関係のないことが心にひっかかったりすると思うんですよね。

例えば、セミナーなら、講師の人のなんでもない口癖や、何気ない言葉遣い、参加者の方のこと。読書なら、重要、と思われる部分だけではなくて、自分の経験と結びついた部分やら、読んだ時の状況やら。

そういうものをノートに一緒に書いておくと、アイディアが育つメモになるんです。広告代理店時代、先輩は「アイディアを熟成させる」という言い方をしていましたが、美味しい熟成のためには、必ず隠し味が必要で、「無駄情報」がその役割を担ってくれます。

アイディアというのは今この世に存在する知識・発想の組み合わせでしかないので、大事なのは、出来るだけ遠くにあるものや新しいものと組み合わせること。

そのためには、情報をわざと、遊ばせたほうがいいんです。だから、きちっと整理したデータではなく、ごちゃっとノートで、思い付きをまとめたほうが、接着しやすくなります。

商品がきちんと整列したようなスーパーマーケットよりも、ごちゃごちゃと宝探しを楽しめる雑貨屋さんのほうが、脳みそが遊べる感じがすると思うのだけど、その感覚で。

一度つけたメモは、定期的に見返してください。自分でも書いたことを忘れていたようなメモをみつけたら、それは、きっと新しいアイディアのヒントです。

 

アイディアのレシピ

はあちゅう【クリエイティブ】
多数の女性向け商品やサービスをプロディースしてきた【はあちゅう】の、アイディアを生み出すライフハックエッセイ
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はあちゅう(ブロガー・作家)
1986年生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒業。在学中にブログを使って、「クリスマスまでに彼氏をつくる」「世界一周をタダでする」などのプロジェクトを行い、カリスマ女子大生ブロガーとして活躍。電通、トレンダーズを経てフリーに。「ネット時代の作家のかたちをつくる」ことを目標に、オンラインサロンや月額課金コンテンツ「月刊はあちゅう」の運営など、表現の場所を広げている。近著に「半径5メートルの野望」(講談社)、「かわいくおごられて気持ちよくおごる方法」(幻冬舎)、「とにかくウツなOLの、人生を変える1か月」(角川書店)など。
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