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アイディアのレシピ -ブログ-


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 アイディアを実現するにあたって一番必要なものの一つは「言葉」だと思うのです。いくらよいアイディアでも、人に伝わらず、誰も巻き込めなかったら、それはただの妄想で終わってしまう。人を巻き込み、実現させてこそのアイディアですよね。だから、優れたリーダーは優れたスピーカーなんです。そして、言葉を鍛えるには他のどんなことを習得するのとも同様に練習することが大切。喋る回数、書く回数を増やして数をこなすことが、能力を磨くことにそのまんまつながります。

 共通言語の多すぎる仲間同士でなんとなく喋っているだけではこの能力は磨かれません。相手とあまりに近いと、言葉がなくても、伝わってしまうんですよね。仲良しの夫婦が「あれ」とか「これ」とか言い合えば、お互いの欲しいものがわかってしまうように。狭い交友関係は、得てして自分の想像力や能力まで狭めてしまうんです。距離が近い人よりも遠い人に、わかりやすく説明しようとすると、言葉はどんどん磨かれていきます。

 けれど、普通に生活していると、人前で話す機会は限られる…そんな時に活用したいのがブログです。ツイッターやフェイスブックで十分と思うかもしれないけれど、ツイッターで垂れ流すようなことは「思考」とは言いづらいように思います。もちろん1ツイート1ツイート、自分なりにアレンジを加え、しっかりと言葉を紡ぐことも出来なくはないと思いますが、ツイートでは思考の過程を見せることは出来ても、考えをまとめることはしづらいように思うのです。それにどうしたって、140文字の制限が頭の制限にもなってしまう。アイディアを膨らませるには、文字数の制限を取っ払って、頭の中にあるものをごそっと、目の前に見える形で出してみると、いいと思います。それから、人に伝わるように、ちゃんと組み立て直すんです。

 私はツイートのような短い文章については「思ったこと」、ブログのようなある程度まとまった文章は「考えたこと」として区別しています。ただ、漫然と思うのと、その思いをまとめて、しっかりと考え、意見としてまとめるのは、また別の能力。伝えるために必要なのはもちろん後者です。だからこそ、ブログなどで、しっかりと意見をまとめあげる能力は磨いたほうがいい。ツイッターならいる場所を投稿するだけでよくても、ブログだと、一言、感想や、読んでくれた人にとって役に立つ情報を加えてみようかな、という気持ちにもなります。そうやって情報の受け手のことも考えての情報発信のクセがつくと、人に正確に伝えたり心を動かすにはどう伝えたらいいかと、瞬時に判断できる人になります。

 

アイディアのレシピ

はあちゅう【クリエイティブ】
多数の女性向け商品やサービスをプロディースしてきた【はあちゅう】の、アイディアを生み出すライフハックエッセイ
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はあちゅう(ブロガー・作家)
1986年生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒業。在学中にブログを使って、「クリスマスまでに彼氏をつくる」「世界一周をタダでする」などのプロジェクトを行い、カリスマ女子大生ブロガーとして活躍。電通、トレンダーズを経てフリーに。「ネット時代の作家のかたちをつくる」ことを目標に、オンラインサロンや月額課金コンテンツ「月刊はあちゅう」の運営など、表現の場所を広げている。近著に「半径5メートルの野望」(講談社)、「かわいくおごられて気持ちよくおごる方法」(幻冬舎)、「とにかくウツなOLの、人生を変える1か月」(角川書店)など。
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