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恋する髪の毛 vol.2 定番ヘアスタイルまでの道のり


はあちゅうエッセイ 恋する髪の毛
今では前髪無しのヘアスタイルが考えられないのですが
私は長らく、前髪無しのワンレンを定番にしていました。

昔は、生え方のクセのせいで、前髪をせっかくつくってもおでこの真ん中でパキっと
2つに分かれてしまっていたんです。クラスのモテる女子には必ず前髪があって、
授業中はおろしていて、放課後になると器用にハーフアップにしたり、
おだんごにしたりしていて、憧れました。

私ときたら不器用で、おろす・しばる以外の2パターン以外何も出来ないうえに
前髪がないとアレンジが決まらない気がしていました。

もちろん、顔のつくりがはっきりしていると、前髪なしのアレンジも
まるでモデルさんみたいに決まるんだろうけど、
地味な私の顔は、後ろで髪の毛をくくってしまうと
おでこがピッカーンと出て、田舎のダサイ女子学生の見本のよう。

今も昔も変わらない唯一の取り柄は、肌が丈夫で、
あまり荒れないことだったので、燦然と輝くおでこを
自分のチャームポイントだと長い間勘違いしていました。

 
一度チャームポイントだと思ってしまうと、
もうそれがアイデンティティになってきて、
新しいヘアスタイルへのチャレンジ精神がそがれます。

お年頃の乙女なので、染めたり、パーマをかけたり、
時には短くカットしてみたりと、
その時その時で印象を変えるべく、マイナーチェンジにトライするのですが
前髪ナシのおでこだけは絶対変更不可。

 
前髪なんて、似合うと全く思えなかったんです。
大学時代も、社会人になってからも、その心境は続いたのですが
数年前の夏のある日。運命を変える美容師さんに出会いました。

某大手ヘアサロンで多くの芸能人のスタイリングを手掛けるその方には、
たまたま飲み会というプライベートの場で知り合ったのですが、
彼が開口一番「俺のとこに切りにおいで。絶対前髪作るべき」
と言うではないですか。

「この人美容師のくせに全然わかってない。
似合うわけないじゃん」と思い
「はいー、そのうち伺わせて頂きますね」と
その場を取り繕ったものの…

社交辞令は絶対に言わないと決めているので
「行きますね」と言いながら行かない自分を許せず
次のカットのタイミングで予約をいれました。

 
私を見るなり彼は「イヤって言っても切るから」と
今まで伸ばし続けてきた前頭部の髪の毛をジャキン!と
思い切り切ってしまいます。

「ああ…やっちゃった」と恐る恐る
顔をあげてみると、鏡に映った自分の顔が新鮮でした。

似合わなくない…むしろこの自分、好きかもしれない。

切ったほうも私のまんざらでもない表情を汲みとってか
「このほうがいいでしょ、うん、いい」とご満悦。

こうして私はここ2年ほどの定番
「前髪ぱっつんロング」にたどり着いたのですが、
前髪ナシ時代より格段に男性受けが良くなった気が。

時には冒険も必要だって教えてくれたカリスマ美容師Kさん、
本当にありがとうございます。

 
 

はあちゅうエッセイ 恋する髪の毛

はあちゅう【女性心理/20代/30代】
意識の高いアラサー女子のオピニオンリーダー的存在として、ネット界だけでなくメディアでも活躍する、ブロガー・作家「はあちゅう」。そんな彼女が、一人の女性として、どんな髪の悩みを持ち、どんなことをヘアサロンに求めているのか。彼女を通じてアラサー女子の”イマ”を知り、明日からのサロンワークに活かせるヒントを探そう!
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はあちゅう(ブロガー・作家)
1986年生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒。在学中にブログを使って、「クリスマスまでに彼氏をつくる」「世界一周をタダでする」などのプロジェクトを行い、女子大生カリスマブロガーと呼ばれる傍ら、レストラン、手帳、イベントをプロデュースするなど幅広く活動。意識の高いアラサー女子から高い支持があり、Twitterのフォロワーは59,000を超える。4月から日本テレビ系列「スッキリ」のレギュラーコメンテーターに。最近の活動では、有料オンラインサロン「ちゅうもえサロン」や「ちゅうつねカレッジ」を主宰。1/9にメッセージ集「半径5メートルの野望」を出版。その他著書に「自分の強みをつくる」「恋愛炎上主義。」「わたしは、なぜタダで70日間世界一周できたのか?」など。「Gina」「MORE」など連載多数。
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