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中途採用で見逃せない3つのポイント


3分間のビジネスヒント

みなさん、こんにちは。
美容師名鑑編集部 石渡です。
今日もヒンツを読んで頂いてありがとうございます。


 
多くの美容室の方々から、こんなことを言われます。

「誰かいい美容師いないかなぁ」

これは美容師さんを中途採用をしたいという意味ですが、人材が欲しいサロンは多いと思いますので、良い美容師さんを採用したいなんてのはなかなか難しいことです。
また逆に今のサロンに何かしらの不満があって辞めたいという美容師さんにも数多く出会います。そんな相談が増えているのも事実です。

では、それらの人たちをそのままマッチングすればいいのでしょうか。

となると、これもまたなかなか難しい現実があります。ここでひとつ、マッチングさせるとして、その意味合いや目的について細かく紐解いておく必要があると思うのです。

まずもって「何が”良い”美容師」なのか、という点です。残念ながら、人がよく辞めてしまうサロンの方にとって「良い美容師」というのは売上がある美容師さんのことを指すことが多いようです。即戦力になる人材が欲しいのは、美容室に限らず、どんな仕事でも同じですが、美容師さんの場合、売上に直結しやすいお仕事なので、良い=売上という構図が作られやすくなります。

では今度は辞めたい美容師さんたちの不満は何かというと、その多くは人間関係と将来に対する不安です。人間関係においては、その人自身に問題がある場合があれば、お店の中の関係性に問題がある場合もあります。それらの原因を突き止めることができればいいのですが、このような場合、どうしても一方の意見しか聞くことができないので、その実情を把握することはとても困難になります。ま、深く突っ込んでいけば、どこに問題があるかは見えてくるのですが、少なくとも辞めたい本当の原因が人間関係であれば、環境が変わることで改善されることもあります。

次に、将来に対する不安ですが、これはもっと分解する必要があると思います。美容師という職業柄による歩合制に対する不安なのか、前の会社の企業としての将来性に関する不安なのか。どちらかで悩んでいるかがわかれば、少なくとも解決策を双方で見いだすことはできるでしょう。

中途採用の現場の話を聞いていて、ポイントになるなぁ、と思うのが、雇用側の売上が欲しいという考え方と被採用側の不満点がかみ合っていないことです。例えば採用面接の現場では、双方に”いいこと”を言ってしまいがちです。雇いたい人と雇われたい人という表面的な利害関係の一致があるので、目的地点がズレてくることがあると思うのです。

このような面接の場面では、上記の双方の目的を明確に示し合うことが大切なのではないか、と思うのです。少なくとも、被面接者は隠してしまう可能性が高いので、面接官は何をするべきかというと、(1)前の会社での問題点の洗い出し(2)うちの会社であなたに何に期待しているか、具体的に示す(3)嫌いだった仕事内容を聞き出す ことが大切なのでは??思っています。

この3つを明確にした上で、自社の将来設計を示すと、相手が何に興味を示すか、表情から読み取れるはずです。それこそ、その相手がやりたいことですから、それが自社の人事などのプランにあっているか、検討することができます。

よく面接のポイントに「やる気」を挙げる人がいますが、だいたいの場合、やる気はある、もしくはやる気がある態度は示すはずです。まだ具体的な仕事内容や環境がわからないときは、往々にして夢見がちですので、理想的な環境を想像してしまいます。そんなとき、相手がやる気に満ちあふれて輝いているように見えるものです。また、表面的にやる気を見せない人だからってやる気が無いとは限りません。そんなときの判断基準として、上記の3つの基準が使えるのでは?と思うわけです。

人材採用面で私に相談してきて頂いた方々のなかで、何度も失敗している人の多くは、上記の3つの確認がおろそかになっている気がします。ま、そもそもこれらがわからなければ、私も紹介できないのですが。美容師さんが不足して、美容室が増えている美容室のリクルート市場において、転職してみたけど、またマッチしなかったという不幸を重ねないためにも、ぜひ、双方にもう一歩、お互いを深く知るための歩みを進めて頂きたいと願うのです。

 
株式会社パイプドビッツ
美歴カンパニー
美容師名鑑編集部 BirekiMagazine編集部
兼任編集長 石渡武臣

 
 
 

3分間のビジネスヒント

石渡武臣(美容師名鑑)【ビジネス/経営/教育】
美容師名鑑・BIREKI Magazine編集長である石渡武臣が、アシスタントから経営者まで美容師が知っておきたい経営学・経済学を、独自の視点で分かりやすく解説。サロンワークや美容室経営に活かせる3分間で分かるビジネスコラム。
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石渡武臣(美容師名鑑・BIREKI Magazine編集長)
株式会社パイプドビッツ運営、お客さんにあった美容師さんを紹介する「美容師名鑑」、知識人と美容師を繋ぐソーシャルウェブマガジン「BIREKI Magazine」編集長。一般女性誌ファッション部門の編集者時代、ヘアカタログの制作に携わったことをきっかけに、美容師一人一人の個性に魅力を感じ、美容師個人に焦点を当てた「美容師名鑑」を創刊。その後、美容業界での経験を買われ「BIREKI Magazine」編集長を兼任。多くの美容師と関わってきた経緯とブログやSNSでの親近感から、若手美容師に慕われるお兄さん的存在。
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