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若手店長が陥ったマネジメントの方法論


3分間のビジネスヒント

みなさん、いつもHINTSを読んで頂いて、
ありがとうございます。


 
アラフォーになると、経営者だけでなく、
マネージャークラスの人たちと会食する機会が増えます。

それは美容師さんたちとのコミュニケーションも同じです。
「初めて店長になります」
「今度、エリアマネージャーになります」
などなど………。

美容室の場合、
若手がどんどん成長してくるので、
売上に応じて肩書きが増えるケースが多いもの。
役職のない中堅を経験せずに、
チームのマネジメントをすることになる、
そういう人も多いことでしょう。

彼らの相談を受けているうちに、
気づいたことがあるので共有したいと思います。

 
ある新店長はマネージャーとして、
スタッフ全員の業務の進捗を管理していました。
これは店長として当然の仕事です。
しかし、なかなかスタッフに浸透しない。
それどころかトラブルが相次いでいるそうです。

話を聞いていて、
その方法論に少し疑問を感じました。

彼(店長)は、とても高い売上を評価されて、
その若さにもかかわらず店長に抜擢されました。

その彼が同世代、または年上すらいる、
そのお店をどのようにマネジメントしていくのか。
彼はとても悩んでいました。

そこで彼がとった方法というのが、

●先頭を切って自分の売上を高めること
●全員の業務の進捗を細かく管理すること
●すべてを報告会にて発表すること

このこと自体、私は悪いと思いません。
ただひとつひっかかったのは、
業務の進捗を報告すること、という点です。

なぜ業務の報告が悪いのか。

内容を聞いてみると、
報告会では、店長が、

「どのようにしたか」
「どこまで進んだか」

の報告を受けて、

「どうすべきか」

を指示していたからです。

マネジメントの方法として、
「何をしてたか」を管理するのは大事です。

ただ、
「何をするか」を設定して管理するのは、
いかがなものかと思ったのです。

それはマネージャーの仕事ではなく、
先輩や同僚との議論のなかで、

「何をすべきか」

が生まれてくるのがベストであって、
マネージャーが設定すべきは、

「何を目的とするか」

だと思うからです。

目的地を設定するのがマネージャーの仕事。
その目的地へのルートを検討していくのは、
本人の仕事であるのが理想的です。

そしてその目的地に辿り着いたかどうか。
そこまでのプロセスをどのように歩いているか、
これを見守ってあげるのがマネジメントだと思うのです。

そうでないと、
プロセスが画一的になるだけでなく、
方法に対する考え方や、やり方に文句が出てしまう。

特に年上がいる場合、
これはチーム分裂のきっかけになりかねなません。
また若手にとっては「方法を考えなくなる」原因になります。

よくマネジメントの本なんかにあるように、
「HOW」
をマネージするのではなく、
「What」
を創り、見守ること。
手を差し伸べること。

これがマネジメントの大前提なのではないでしょうか。

 
 
株式会社パイプドビッツ
美歴カンパニー
美容師名鑑編集部 BirekiMagazine編集部
兼任編集長 石渡武臣

 
 
 

3分間のビジネスヒント

石渡武臣(美容師名鑑)【ビジネス/経営/教育】
美容師名鑑・BIREKI Magazine編集長である石渡武臣が、アシスタントから経営者まで美容師が知っておきたい経営学・経済学を、独自の視点で分かりやすく解説。サロンワークや美容室経営に活かせる3分間で分かるビジネスコラム。
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石渡武臣(美容師名鑑・BIREKI Magazine編集長)
株式会社パイプドビッツ運営、お客さんにあった美容師さんを紹介する「美容師名鑑」、知識人と美容師を繋ぐソーシャルウェブマガジン「BIREKI Magazine」編集長。一般女性誌ファッション部門の編集者時代、ヘアカタログの制作に携わったことをきっかけに、美容師一人一人の個性に魅力を感じ、美容師個人に焦点を当てた「美容師名鑑」を創刊。その後、美容業界での経験を買われ「BIREKI Magazine」編集長を兼任。多くの美容師と関わってきた経緯とブログやSNSでの親近感から、若手美容師に慕われるお兄さん的存在。
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