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圧倒的絶望的情報量の中で、どうお客さまに想いを届けるか


スタッフと既存顧客からはじめるファンベース

今月から新しいテーマで書かせていただきます。「スタッフと既存顧客からはじめるファンベース」。時代の流れを読みながら、これからの集客と採用を考えていければと思っています。

みなさんはFacebookやTwitter、Instagramをやっていますか?LINEはきっと使っていますよね?
10年前に比べて、みなさんの目に入る情報量は、信じられないくらい増えたはずです。
 
こんなに情報が多い時代に、どうすればお客さまに自分たちの商品やサービスを知ってもらうかについて書かれた、佐藤尚之さんの『明日のプランニング』(講談社)によると、2011年の時点で、世界中の1年間の情報量は1.8ゼタバイト。
1ゼタバイトは世界中の砂浜の砂の数に等しいらしいので、みなさんのお店の新規オープンのお知らせも、新メニューのお知らせも、世界じゅうの砂浜にある砂の中で、たった1粒ほどの存在感、つまり、ほとんど誰の目にもとまらないくらい、世の中の情報は増えてしまいました。(2020年には、20ゼタバイトを超えると言われています)

うちの子どもは5歳児ですが、YouTubeの広告は一瞬でスキップします。みなさんだって、広告を見てウザいと思ったり、見てもすぐ忘れたりすることのほうが圧倒的に多いのではないでしょうか。
こんな時代に、お客さまに自分たちのサロンの良さを知っていただくことなんて、圧倒的に絶望的な気分になると思います。

情報量が爆発的に多い時代に、新規のお客さまやリクルートはどのようにしていけばいいのか。そのヒントを知りたくて、昨年はずっと広告業界・コミュニケーション業界の勉強会に通っていました。

そこで知ったのが「ファンベース」という言葉です。

まずは、いまいるお客さまを徹底的に大切にして、家族や友人や同僚に話したくなる店にすること。
まずは、いまいるスタッフを徹底的に大切にして、家族や友人や後輩に話したくなる店にすること。

実は、名だたる企業が続々と取り組みはじめているのは、まさに、この「ファンベース」だということを知って、とても興奮しました。
しかも、この「ファンベース」、美容業界ととても相性のいい考え方です。美容業界は、美容師さんという「人」にファンがつくから、このファンベースを大事にすることが、そのまま強いサロンづくりになっていくのです。

ITだ、広告戦略だ、SNSだ、顧客管理システムだ……という時代があり、そして一周まわって「人とのつながり」に戻ってきているコミュニケーション。これこそまさに、美容業界が実現したいと思っていた「人とのつながりをもつ場=サロン」としての存在ではないでしょうか。

スタッフといまいるお客さまを大切にすることから広げていく「ファンベース」、一緒に考えてみませんか?

次回から、いろんなサロンさんの事例をご紹介させていただきます。

 

スタッフと既存顧客からはじめるファンベース

佐藤友美(美容ライター)【マーケティング/経営】
著書『女の運命は髪で変わる』で話題の美容ライター佐藤友美が、今美容室が取り組むべき”伝わらない時代のコミュニケーション”「ファンベース」にフォーカスしたコラム。
コラムはこちら

佐藤友美(さとゆみ・美容ライター)
日本初、かつ唯一のヘアライター&エディター。MINXの故鈴木三枝子さんについて関係者191名に取材してまとめた最新著作『道を継ぐ』が、美容業界を超えて話題に。また、『女の運命は髪で変わる』(サンマーク出版)は、NHK「あさイチ」でも特集され、7万部の大ヒットに。「美容業界と一般のお客さまの橋渡しになる」ことをミッションに、数々の企画を担当する。
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