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みなさんのお客さまは本当にネットを見ていますか?


スタッフと既存顧客からはじめるファンベース

美容業界におけるファンベースのお話を始める前に、ひとつ。大前提として共有しておきたいことがあります。

それは、皆さんのサロンのお客さまは、完全に2極化している。2つのタイプに分かれている、ということです。
2つのタイプとは、具体的には前回のコラムでお伝えしたような「圧倒的絶望的な大量の情報量」にさらされている人たちと、実は10年前とそこまで変わらない情報量の中で生きている人たちと、の2種類です。

昨年、Yahoo! JAPANビッグデータレポートチームが発表したリリース「日本は2つの国からできている!?~データで見る東京の特異性~」が、話題になりました。
ここでとくに注目したいのは、「1人あたりの検索の回数」を都道府県別に出したデータです。東京を100とすると、ほぼ全ての都道府県は50以下、つまり東京の人の2分の1しか検索をしていない、という事実です。東京についで2番目に検索回数が多い大阪ですら、東京の3分の2にも満たないことがわかりました。

もうひとつ、データを見てみましょう。ニールセンが発表した2016年4月のSNSアプリの使用実態です。
FacebookやTwitterから人が離れ、今はInstagramに人が集まっていると言われています。きっとこのサイトを見ているような、日常的にネットを使うみなさんは、これらを全部やっているか、少なくても1つはやっている人が多いでしょう。
でも、FacebookやTwitterやInstagramをやっている人は、日本人の中ではあきらかに「マイナーな少数派」です。
ざっといって、FacebookとTwitterのアプリを使っている人は、約2200万人。Instagramは約1100万人です。パソコンだけでアクセスしている人が多少いるにしても、FacebookやTwitterをやっている人は日本人(約1億3000万人)の6人に1人、Instagramにいたっては、10人に1人もいません。
これ、みなさん、意識したことありますでしょうか? みなさんは、「お客さまが見ていない媒体」で、お客さまにアプローチしようとしていませんか?
もっと驚くことに、そもそも、Yahoo!やGoogleですら、日本人は半数以下しか利用していません!!!!

美容業界だけではありませんが、最新の情報は、どうしても東京から発信されがちです。でも、私を含め、東京を中心とする場所で生活している人が発信する情報は、かなり「全国各地の実態とズレている」と考える必要があるでしょう。

現に、ホームページでの発信を続けてきた九州のあるサロンが、その内容を、印刷した紙の新聞にしてお客さまに配るようになったら「こんなメニューがあるの、知らなかった」といった反応が多くみられたといった報告も聞いています。
Instagramにいろんなヘア写真をアップして「いいね」がつくのはいいのですが、その「いいね」をつけているのは、ほとんどが美容師さん同士で、お客さまにはほとんど届いていなかったということもよく聞きます。

みなさんのサロンにいらっしゃるお客さまは、どんな生活をしていて、どんな場所でみなさんのサロンのことを知る人たちでしょうか? 
もう少し詳しく調べてみたほうがいいかもしれません。

 

スタッフと既存顧客からはじめるファンベース

佐藤友美(美容ライター)【マーケティング/経営】
著書『女の運命は髪で変わる』で話題の美容ライター佐藤友美が、今美容室が取り組むべき”伝わらない時代のコミュニケーション”「ファンベース」にフォーカスしたコラム。
コラムはこちら

佐藤友美(さとゆみ・美容ライター)
日本初、かつ唯一のヘアライター&エディター。MINXの故鈴木三枝子さんについて関係者191名に取材してまとめた最新著作『道を継ぐ』が、美容業界を超えて話題に。また、『女の運命は髪で変わる』(サンマーク出版)は、NHK「あさイチ」でも特集され、7万部の大ヒットに。「美容業界と一般のお客さまの橋渡しになる」ことをミッションに、数々の企画を担当する。
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