【基礎知識ライブラリー】補色について
前回の内容に続いて、髪のアンダーカラーを整える補色について深掘りしていきます。
補色は、狙いどおりの色味を表現するための大切な要素ですので、ぜひ理解しておきたい内容です。
INDEX
アンダーカラーと補色の基本
前回テーマ[3属性・色相環・トーン]の最後に「各アンダーカラーの補色は何色でしょうか?」といった質問をしましたが、今回はその答えから見ていきます。
答えは上図のように[赤=緑 / 赤橙=青緑 / 橙=青 / 黄橙=青紫 / 黄=紫]が基本となっています。
いかがでしたか?
※コチラを参照 ⇒ 色相環と補色
※明度レベル1~5の黒髪に対しては、通常、補色を活用しないため割愛します。
アッシュ系が緑味になったり、赤系にするつもりがオレンジっぽくなったり、狙いどおりの色味にならない理由のひとつが、アンダーカラーの影響です。
補色には、そのアンダーカラーを整える重要な働きがあります。
次の項から例を挙げながらポイントを見ていきます。
(例)8レベル毛・10レベル毛
まずは8レベル毛です。
このグループのアンダーカラーは、低い明度ほど赤味が強く、明度が上がる(脱色作用でメラニン色素が減っていく)たびに、赤橙味が目立ってきます。
8レベル毛は、赤橙寄りのアンダーカラーで、基本補色は青緑となります。
図のように、青緑系カラーを活用することで、適度にアンダーカラーを抑えることができます。
実験的に、緑系カラー(赤の補色)でも染めてみました。
アンダーカラーがさらに抑えられた感じになりましたが、やや抑えすぎの印象もあります。
青緑系カラーは赤橙の髪に、緑系カラーは低い明度などの赤味の強い髪に適しているようです。

10レベル毛も同じく基本補色は青緑となります。
青緑系カラーが適度にアンダーカラーを抑えています。
実験的に、上の明度グループの補色(青)でも染めてみました。
アンダーカラーがさらに抑えられた印象で、しっかりと抑えたい場合に良いかと思います。
ただし、トーンが低くなり、仕上がりの色もくすみやすくなるため、注意しながら活用します。
(例)12レベル毛・13レベル毛
アンダーカラーは橙で、基本補色は青です。
いずれも適度にアンダーカラーが抑えられています。
このグループでのポイントは、橙味の見極めです。
13レベルまでは橙味を感じますが、14レベルからはメラニン色素がかなり減り、黄味が目立ってきます。
黄味の髪に青を加えると緑味になりやすいため、黄味を感じるかどうか、それともまだ橙味があるのか、しっかりと見極めます。
(例)14レベル毛 ~18レベル毛
14レベルから、黄味が目立ちはじめます。
14~16レベル毛のアンダーカラーは黄橙で、基本補色は青紫です。
またこのグループから、アンダーカラーの濃さが急激に薄くなっていくため、それに合わせて補色の濃さも薄くしていきます。
補色の濃さを薄くするには、色素量が少ないカラー剤を使用する、または補色の配合量を減らすなどで対応します。
アンダーカラーは黄で、基本補色は紫です。
ペール系カラーなどは、繊細な色味づくりが必要となりますが、それに応じて、補色にも繊細さが求められます。
そこでこのグループの補色は、基本の紫を中心に、赤味の紫、青味の紫など、仕上がりの色味に合わせて選択することも考えられます。
最後に
ここまで、アンダーカラーと補色の基本を確認しました。
また実験的に他の補色でも染めたことで、応用的な使い方もできることが分かりました。
では実際に補色を活用する場合、どれほど配合すれば良いのでしょうか?
一般的には、ヘアカラー1剤総量の10%以内となっています。(今回は、18レベル毛の例を除きすべて10%)
言い換えると「10%以内で効果が出る補色カラー剤を選択する」ということです。
補色の配合量が増えるほどその色味が強く出て、メインのカラーの色味が弱くなってしまいます。
8~9レベルのカラー剤を使うことが多く、アンダーカラーが薄い高明度の髪に対しては、より色素量が少ないカラー剤(12~13レベルのカラー剤など※)の使用が多いようです。
※8~9レベルのカラー剤をクリアで薄めて使用するなども考えられます。
ヘアカラー施術の参考になれば幸いです。
商品教育 桝田









