【基礎知識ライブラリー】ヘアカラーの発色/脱色
お客さまの髪やご要望は、本当にさまざまです。
それぞれに対応する応用力やアイデアは、基礎から生まれてきます。
理解を深めてサロンワークをもっと楽しく。
基礎知識ライブラリー、スタートします。
INDEX
ヘアカラー1剤/2剤の働き

はじめに基本となる、ヘアカラー1剤と2剤の働きについてです。
1剤には主に、アルカリと酸化染料が配合され、アルカリによって髪のキューティクルが開き(膨潤)、その間から酸化染料が浸透していきます。
2剤に含まれる過酸化水素は、1剤のアルカリの影響で(アルカリ性になり)分解し、最終的にヒドロキシラジカルという強い活性酸素が発生します。
(ヒドロキシラジカルの発生には、髪の金属類も影響しています)
活性酸素と発色/脱色
発生したヒドロキシラジカルは、ヘアカラーにおいてとても重要な役割があり、「発色」と「脱色」のどちらにも作用します。
発色作用では、酸化重合(酸化染料の結合)に働き発色が起こります。(酸化重合せず発色する染料もあります)
脱色作用では、髪内部のコルテックスなどにあるメラニン色素を分解し、髪を明るくします。
メラニン色素には、黒褐色系のユーメラニンと黄赤色系のフェオメラニンがあり、日本人に多い黒髪(地毛)には、ユーメラニンのほうが多く含まれています。
仕上がりまでのイメージ
ヘアカラー塗布から仕上がりまでのイメージです。
1剤のアルカリによってキューティクルが開き、酸化染料が髪に浸透します。
またアルカリは、2剤の過酸化水素からヒドロキシラジカルを発生させます。
発生したヒドロキシラジカルは、酸化染料を酸化重合し、徐々に発色が進んでいきます。
またヒドロキシラジカルは、コルテックスなどにあるメラニン色素を分解し、徐々に脱色が進んでいきます。
このように、時間の経過とともに発色と脱色が同時に進んでいき、髪が染まっていきます。
まとめ
ここまで、ヘアカラーの発色と脱色について、そしてこれらが同時に進行することをお伝えしました。
この発色と脱色は、トーンアップだけではなく、厳密にはトーンダウンでも起こっています。
トーンダウンは発色のイメージがありますが、通常わずかに脱色作用もあり、それに伴うダメージも考えられます。
サロンでは、褪色した毛先などにトーンダウンをくりかえすことも多いため、負担はさらに増加します。
そのため、アルカリを抑えたヘアカラーの使用や、レシピを工夫するなど、必要以上に強いヘアカラーを使用しないことが理想的です。
商品教育 桝田




